2007-01-01から1年間の記事一覧

英国国際開発省との会議の準備(民間セクターによる適応対策)

明日また、DFID(英国国際開発省)で会議がある。ここ一ヶ月で3度目の会議。初めはスーツで完全防備でいったが、先週はカジュアルスーツにネクタイで軽量武装。明日は、普段どおりスケーボーに短パンで行くかって、いけるわけ無いか。まだまだ、若造なのでか…

問題解決キッズと、フランス人エリート階級の研究者

いつも楽しみに読んでいる、「生命保険 立ち上げ日誌」に面白いサイトが紹介されていた。 http://totodaisuke.weblogs.jp/blog/2007/06/post_a6b8.html 問題解決キッズ http://www.delta-movement.com/ProblemSolvingKids/default.aspコンサルタントの方が始…

昨夜の嵐でイギリスは大洪水

昨夜は、嵐のような天気だった。朝起きたらいい天気だったので、いつもの様に、スケボーでのほんんとオフィスに出勤した。そしたら、昨日に嵐で大洪水になり、数人の方が無くなったと、同僚のアナさんがいってきた。ヨークシャーのあるダムが決壊するおそれ…

人はみかけによらない

金曜日にDFID(英国国際開発省)とのミーティングでロンドンに行った。バスに乗ると、となりの腕に刺青だらけのおじさんが話しかけてきた。田舎鈍りがあり、長髪に、ボロい服、古い携帯のいでたちに、田舎からロンドン見物に行くのかなと思っていた。話をし…

ブループラネット賞のノーマン・マイアーズ氏からの電話

今年のブループラネット賞が、今日発表された*1。日本が環境のノーベル賞を目指して設置した賞であるが、未だにそれぼど知名度はない。しかし、ブループラネット賞をもらった方々の行いは全て素晴らしいものだ。今日偶然、そのブループラネット賞がらみの出…

ちょっと悲観的に「バイオ燃料」を考える

今日もFinancial Timesをちらっと読んだ。バイオ燃料の事が書いてあったので、少しまとめておく。4月に、ある有名な環境維持開発の研究所に行った。その時、バイオ燃料にかなり悲観的な方がいたので色々と話を聞いた。彼は「バイオ燃料はいろいろと越えなく…

数字の不思議:中国の温室効果ガス排出削減目標が増加する?

中国が温室効果ガス排出の削減目標を出したらしい。 フジサンケイ ビジネスアイ 初の温暖化防止計画 中国、まず経済発展 「責任は先進国負う」 ≪省エネで9.5億トン削減≫ 国家計画は、温暖化がもたらす中国への影響の評価を基に2010年までの総合的な対…

国立環境所の西岡理事のインタビュー

週末は、ゴルフを教えてもらったり、ハーモニカを始めたりと、学びの多い時間だった。それから、もうひとつ。たまたま、NHK Worldなるチャンネルを見る機会があり、そこで、国立環境所の西岡理事のインタビューを聞くことが出来た。内容は、日本が京都議定書…

2100年までの温暖化の振り幅

最近、モデルの信憑性を話し合う機会とか、レポートを出す研究がある。自分は社会科学の分野で環境の研究にたずさわっているが、物理なのハードコアな科学でも同じようだ。先週、気候変動の会合で、気候モデルを作っている物理学者と色々話した。いろいろは…

「温暖化に対抗した投資家になった。」のその後

2ヶ月ほど前にでマイクロファイナンスで南国の島の家族に投資した。詳しくは「温暖化に対抗した投資家になった。」。 メールがKiva.orgから来ていた。 The business you have loaned to, Beach Fales, has made a repayment of $100.00. The total amount re…

「温暖化の世界地図」の出版

丸善さんから本が届いていた。中身は知ってたのが、開けるときはわくわくした。昨年僕のボスが、「Atlas of Climate Change」がタイトルの本を書いた。各国の言語の翻訳される計画で、日本では丸善さんが版権を手にいれたそうである。翻訳も終わり、先月末販…

10分でなんでも説明する方法

先週の地球温暖化の会合が終わり、一段楽する。ここ二週間、会議の後にまた会議で、まともに仕事をした気分がしない。会議にでていれば仕事をしていると勘違いしている人もいるが、会議は問題を解決する場で、問題を解決する準備をしない人はこまる。そんな…

気候変動の会合の参加者とパンティングに出かけた

後二日で気候変動の会合が終わる。朝いきなりDEA(Data Envelope Analysis)の話をしてくれと言われて焦った。DEAは現在の状況から限界の状況までの可能性の探るもので、確立は分布で物事を判断しない。その部分は、気候変動のモデルが将来の予想気温の分布…

気候変動(地球温暖化)への適応対策関連のデータベースとツール

今週は気候変動(地球温暖化)の会合をホストしていて忙しい。明日は、自分が気候変動への適応対策に関してのセッションをするのでほんとに忙しい。最初に現在存在する適応対策関連のデータベースとツールをちょっと話す事になったので役立ちそうなリンクを…

気候変動に関してのアンケート調査の結果

今日から一週間は、オックスフォードで気候変動(地球温暖化)の会合をホストするので忙しい。ネパール、バンコクアメリカ、南ア、マリ共和国、UNITARなどから、色々な人を向かえた。今日は、地球規模気候モデル、通称GCM(Global Climate model)の信憑性に…

北斗の拳と、諸行無常と、21世紀環境立国戦略

今日は、日曜日だがボスの家に呼ばれてバーベキューをした。いわゆる「接待バーベキュー」だ。呼ばれた人の中に、ポスターやパンフレットを作ってもらうアーティストのジムさんがいた。彼は何度か日本にいっていて日本通なのは知っていたが、日本の名前を持…

カー・シェアリング

今日はオフィスからでて、オックスフォードの郊外で、これからの自分達の研究活動について全体会議をした。インターネットも電話もない世界は、とことん突き詰めて話し合うのに必要である。僕の働いているストックホルム環境研究所・オックスフォードオフィ…

ミス・ユニバースが日本人の森理世さんに決まって思うこと

今年のミス・ユニバースが日本人の森理世さんに決まったらしい。 http://www.missuniversejapan.com/日本人がミス・ユニバースに選ばれるのは二回目だとおもう。聞いた話であるが、前回日本人がミス・ユニバースに選ばれたとき、「日本人の栄養摂取量が欧米…

グローバル・ディミングによる地球の寒冷化作用 パート2

昨日の続きで、グローバル・ディミングによる地球の寒冷化作用の話を書きます。簡単なまとめです: 目に見える排気に公害によりグローバル・ディミングがおこり、地球の寒冷化現象が起こります。 目に見えない二酸化炭素の排気により地球温暖化がおこります…

グローバル・ディミングによる地球の寒冷化作用

今日は、イギリスは日本でいう祭日で休みだ。せっかくの連休も天気が悪いので家出ごろごろしていたら、ブラジル人のアンドレからSkypeあった。彼はニュージーランドにいた頃のサーフィン仲間だ。今は彼もオランダに住んでいて、サーフィンが出来る所に住んで…

イギリスの国際開発省での会議

昨日の日記に書いたが、今日はイギリスの国際開発省(DFID)の人と会議があり、ロンドンまで出かけていった。ひさしぶりにロンドンに行ったので、交通渋滞には参ってしまった。混雑賦課金(road user charge)で以前よりはましになったが、それでもあやうく会議…

「水道会社が訴えられるリスク」の知識点

今日は、イギリスの水問題を修士論文にしているオックスフォード大学の生徒とミーティングした。指導教官としての関わっているのは今年は彼だけだ。彼はかなり優秀で、それほど手がかからないが、今日はなんだか、深刻そうであった。水道会社で働きながら、…

企業の気候変動への適応問題

今朝、友人であり環境研究者のダレンさんから、この記事を読んでみてといわれました。 The Adaptation Tipping Point: Are UK Businesses Climate-Proof? http://www.cdproject.net/download.asp?file=CDP4_FTSE350_Adaptation_Report.pdf 以下は簡単な僕の…

環境問題を扱う経済学の復習

環境学、特に社会科学系の環境学では、経済学が幅をきかせている。自分も学位までは経済学を専攻していたので、その理由はよくわかる。経済学にも色々あるが、新古典派経済学(neo-classical econmics)が幅を効かせているので、その点で書いてみよう。 確か…

美しい国、日本 -> MOTTAINAI

今、オックスフォードは芸術週間で、いろいろな個人の家で、アマチュアの展覧会が開かれている。最近、自分も芸術を何かやってみたいと思っている。音楽はウクレレにどっぷり浸っている。しかし、何か、視覚的に爆発させる芸術をやってみたい。昨日、行って…

日本のテトラポットだらけの海

昨日からまたプールに泳ぎに行き出した。風邪がようやく治ったのもあるが、またサーフィン熱が少し出てきたからでもある。いつかまたいける機会をねらって、とりあえずパドル力はつけておきたい。先週、日本にいた時はサーフィンにはあまりいけなかったが、…

シティの環境社会事業部からのメール:米国政府にたいする要望2

昨日、シティバンクの米国政府に対する要望を書いた。実は僕ならもうひとつある。シティバンクが提言した5つの事柄はどれも悪くないことだ。しかし、これらの事は、それぞれシティバンクの様な投資銀行に利益になりそうなことなので、政府の介入がなくても…

シティバンクの環境社会事業部からのメール:米国政府にたいする要望

2週間まともにメールをチェックしていなかったので、興味深いメールが何件もあった。その一つがシティバンクの環境社会事業部からのものだった。彼を昨年インタビューをしていて、シティバンクが温暖化対策(気候変動)に新しい取り組みをしているので、その…

日本に一時帰国時にサーフィン、それで思い出したこと

昨日まで二週間緊急に日本に帰っていた。休暇で帰った訳ではないが、ある意味生活に変化があったのは良かったと思う。このBlogも二週間更新していなかった・・・。それで、一日だけサーフィンにいける機会をとれた。オックスフォードはイギリスでも海から遠…

ごみの収集とリサイクル率の関係

先日、イギリスのリサイクルの話を書きましたが、続きの話がでてきました。前回、イギリスのリサイクルはまだまだなっていないが、行動学的な事を考慮にいれて仕訳せさせているのがおもしろいと書いた。前回は書きませんでしたが、数ヵ月前にごみの分別が始…