ちょっと悲観的に「バイオ燃料」を考える

今日もFinancial Timesをちらっと読んだ。バイオ燃料の事が書いてあったので、少しまとめておく。

4月に、ある有名な環境維持開発の研究所に行った。その時、バイオ燃料にかなり悲観的な方がいたので色々と話を聞いた。彼は「バイオ燃料はいろいろと越えなくては行けない問題が山積みだ」といって聞かせてくれた話がそのまま、今日のFTに書いてあった。

バイオ燃料が良い点は:

  1. あまり友好的でない国から石油を買わなくてもよい
  2. 地球温暖化をおくらせることになるかもしれない
  3. 貧困層の農家に新たなチャンスをあたえられる


1)このリストだけ見たら、「バイオ燃料っていいかも」と、思うかもしれないが実際には、1)の政治的に石油の輸入問題を和らげる以外、今のところ効果はなさそうである。しかし、この効果も怪しくなる可能性もある。それはバイオ燃料の製造にエネルギーが必要であるからだ。その場合、石油エネルギーを使ったら意味が無い。

2)上に書いたとおり、バイオ燃料の製造にエネルギーを使うので、トータルに考えた場合、あまり二酸化炭素の削減には期待できない。第二世代のセルロースからバイオ燃料を作った場合、今での砂糖からバイオ燃料を作るのに比べて、大量のエネルギーを作れるようになるが、今のところ、セルロースからバイオ燃料を作るのに同じぐらいエネルギーが必要になってしまう。

3)上に書いた研究者によると、本当に貧しい所は、バイオ燃料どころではないといっていた。それどころか、バイオ燃料のせいで、食物の供給量が減ってしまう危機がでてきているそうだ。


なんだか、がっかりな話だが、第二世代のセルロースが市場に出るレベルまでになれば、多くの事が解決する。今は投資の時期だと考えて、冷静に行動するべきである。この時期は政府の介入が友好的だし、みんなも「電気自動車」の様にバイオ燃料を隅に追いやってしまわないようにするべきだとおもう。需要の無い所に、市場はやってこない。「貧しい所はそれどころでは無い」と、書いたが、国レベルで見たら、ブラジルやハンガリーなどの後進国にチャンスを与えることになるとおもう。

あまり、詳しくない分野なのでいろいろ学ぶことがある。今、午後10時、ようやく外が真っ暗になってきた。明日は夏至の日、ほんとに日が長い。本を読んで、長い一日を過ごすのもいいが、最近はまっているものが多く、趣味に忙しい。

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