シティバンクの環境社会事業部からのメール:米国政府にたいする要望

2週間まともにメールをチェックしていなかったので、興味深いメールが何件もあった。その一つがシティバンクの環境社会事業部からのものだった。

彼を昨年インタビューをしていて、シティバンクが温暖化対策(気候変動)に新しい取り組みをしているので、その記事を見てくれと言った内容だった。

読んでくれといわれた記事は:
FT Coverage: http://www.ft.com/cms/s/ac932066-fcd2-11db-9971-000b5df10621.html
Reuters: http://www.reuters.com/article/ousiv/idUSWEN781220070508
Citi's press release: http://www.citigroup.com/citigroup/press/2007/070508a.htm

記事の内容は、シティが10年間で500億ドルを地球の気候変動を軽減するために代替エネルギーとクリーンな技術の商業化と成長をサポートすることにした言った内容であった。

このレポートの前身になる事柄も、シティから二月に発表されている。そちらのほうが自分にはより興味深かった。

http://www.citigroup.com/citigroup/environment/climateposition.htm

この発表を要約すると:

シティは、気候変動が世界的な問題であるとみなして、米国の銀行として米国の責任に関わろうとしている。 シティは、代替エネルギーと清潔な技術を融資することによって、グリーンハウスガスでの10%の減少を遂行します。


続いて、シティは米国政府がするべきであることを述べます。

1。 グローバルなアプローチを追求してください
2。 今、温暖化対策を始めてください
3。 今までに行われた活動をを認識してください
4。 グリーンハウスガスを価格決定メカニズムと統合してください
5。 低二酸化炭素排出技術のために投資とインセンティブをあげてください

シティは政策選択に関する技術的助言と経済洞察を提供する準備ができています。

まず、シティバンクが米国政府にターゲット絞っている点は、他の投資銀行も銀行の本部のある政府の政策をサポートしようとしている点で似ている。グローバルな活動をしている投資銀行が、気候変動といったグローバルな問題を国レベルで影響されているところは興味深い。

米国政府にたいする要望の1から3は、別にこれと言って特徴がある要望ではない。しかし、4と5は銀行関係の要望だといえる。利益の価格に商品原価を反映させて、グリーンハウスガスの排出を減少させるといった考えは銀行屋さんが好きそうな考えである。低二酸化炭素排出技術のための投資とインセンティブは直接、投資銀行の利益につながる話である。ある意味気候変動を新たなビジネスチャンスと捕らえている。これで気候変動の軽減になるなら、これは別に問題ない話である。実際、気候変動の負の部分だけでなく、それによって得られる利益も真剣に考えるべきであろう(長い目で見て、それが本当の利益になるかどうかは定かではないが・・・)。


それから、僕だったら6番目の要望がある。しかし、これはまた明日にしよう。



なぜなら、まだ時差の関係で眠すぎます。

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