人はみかけによらない

金曜日にDFID(英国国際開発省)とのミーティングでロンドンに行った。バスに乗ると、となりの腕に刺青だらけのおじさんが話しかけてきた。田舎鈍りがあり、長髪に、ボロい服、古い携帯のいでたちに、田舎からロンドン見物に行くのかなと思っていた。

話をしていると、彼はオックスフォードで物理の教授をしているとのこと。人はみかけによらないとはこのことだ。NASAでも働いている彼は、国賓扱いで月に一度はそこに行くらしい。色々内緒の話をしてくれたが、地球脱出計画の話は面白かった。最終的には、第二の地球に向けて脱出するとのこと。究極の地球温暖化から逃げる方法だ。その教授と話をしていたときは、その話に納得してしまっていた。

が、しかし、DFIDで現実的な温暖化の話をしたら、一気に現実の世界に引き戻された。肝心なDFIDとのミーティングは、お互いの目標点と活動の必要な分野を確認するには良かった。簡単なミーティングといいつつ、1時間半以上話をしてしまって、相手の方には申し訳なかったとおもう。

ロンドンにきたついでに、日本食レストランでラーメンを食べる。海外にいるとこんなもので、幸せになれる。幸福感をたもつには、ラーメンの値段を考えないことだ。と、言いつつ考えると、ラーメン一杯、2千円を越える。恐ろしい。


無事、オックスフォードに戻ると、あの物理の教授とばったりバス停で再会した。屋台の安物ケバブをほおばる彼を見るとやはり、偉い教授にはみえないだよなー。工事現場で働きながら、大学に通ったという彼を、心から尊敬する。

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