気候変動に関してのアンケート調査の結果

今日から一週間は、オックスフォードで気候変動(地球温暖化)の会合をホストするので忙しい。ネパール、バンコクアメリカ、南ア、マリ共和国、UNITARなどから、色々な人を向かえた。今日は、地球規模気候モデル、通称GCM(Global Climate model)の信憑性に関する新しい取組が面白かったので、それを書くつもりだったがもっと面白い事が出てきたので明日に回します。

オックスフォード大学にいたとき在籍していた、環境変化研究所(Environmental Change Institute)の卒業生メールリストから、世界中の人が気候変動(地球温暖化)をどれぐらい心配しているかのアンケート調査の結果が回ってきた。

マーケットリサーチ有名なネルソンと協力して大学が、26,486人、47国をインターネットでアンケート調査をおこなったようだ。このアンケートは6ヶ月の期間を開けて行われたが、まず驚くことが過去6ヶ月での心配している人の割合の延びである。世界全体で見た場合、7%から16%と二倍以上の延びを見せている。ある国では4倍から5倍の延びを見せている。

過去6ヶ月にヨーロッパでもアルプスの雪解け問題があったように気候変動(地球温暖化)が深刻化しているのもあるが、アル・ゴア氏の「不都合な真実」やイギリス政府の「気候変動の経済学(スタン・リビュー)」の話題性が大きいのだろう。今もG8で一番熱を帯びているのが気候変動のトピックである。

国別にもっと詳しく見てみると、やはり西ヨーロッパとG8の国民が、どちらの期間のアンケートでも気候変動に関心がある国々の上位を占めている。おおざっぱであるが、アジアの国が真ん中ぐらいで、東ヨーロッパの国民が関心度で下の方に来るようだ。

下に上昇幅で仕訳した結果を張っておきます。

国名 Oct-06 Apr-07 上昇幅
Egypt . 4% .
Greece 4% 23% 19%
Canada 13% 31% 18%
Switzerland 19% 36% 17%
Belgium 11% 28% 17%
Norway 10% 27% 17%
Brazil 7% 24% 17%
Austria 6% 22% 16%
Japan 8% 22% 14%
Hong Kong 6% 20% 14%
Mexico 5% 19% 14%
Italy 3% 17% 14%
Turkey 3% 17% 14%
Germany 7% 19% 12%
Taiwan 5% 17% 12%
Sweden 11% 22% 11%
India 8% 19% 11%
Argentina 4% 14% 10%
S. Africa 3% 13% 10%
Finland 14% 23% 9%
Denmark 11% 19% 8%
Ireland 9% 17% 8%
Singapore 7% 15% 8%
Australia 24% 31% 7%
US 6% 13% 7%
Indonesia 6% 13% 7%
Philippines 3% 10% 7%
China 2% 9% 7%
Hungary 0% 7% 7%
Thailand 12% 18% 6%
Netherlands 9% 15% 6%
Chile 5% 11% 6%
France 27% 32% 5%
Malaysia 9% 14% 5%
Vietnam 4% 9% 5%
Czech Republic 2% 7% 5%
Spain 11% 15% 4%
Portugal 7% 11% 4%
Lithuania 2% 6% 4%
Poland 1% 5% 4%
New Zealand 12% 15% 3%
UAE 5% 8% 3%
Estonia 3% 5% 2%
Russia 1% 3% 2%
UK 14% 15% 1%
Latvia 3% 4% 1%
South Korea 2% 2% 0%

日本人のが気候変動への関心度はそれほど悪くない。

  • 2006年10月で、同率14位。
  • 2007年4月で、同率10位。
  • 伸びぐわいで、同率8位。

誇らしいことではあるが、日本は経済第2位の大国であり、過去にも今にも、二酸化炭素を多く排出してきた。もっと上に来てもいいはずである。

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