2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

原子力で儲けるのは日本企業でなく、ウラン・スーパーマーケット

ファイナンシャル・タイムスをちらっと見ていたら気になる記事が載っていた。原子力発電の燃料であるウランの価格が4年ぶりに下落したらしい。理由は新潟の地震による放射能洩れ。この事故が原因で人々の原子力に対する不安が、ウランの価格に影響した。し…

参院選と、「格差是正」と、「合成の誤謬」と、天才君の結婚式

今回の参院選で民主党が圧勝。第二の争点だったのが「格差是正」。民主党の圧勝で「格差是正」がどうなるか興味しんしん。願わくば、「ばら撒き式の公共事業」で、地方の経済を支えるなどと言わないことをねがう。地方の経済を自立に向かわせて、格差是正し…

打ちのめされる事

最近はあまり打ちのめされる経験をしなくなった。今日は、昨日は書いた「保険と洪水」話をある人とディスカッションした。彼のクリティカルな返答に、ひさしぶりに打ちのめされた感を味わう。 青春映画に出てきそうな、雨の中、近所土手でライバルと殴りあい…

英国の洪水と、保険業協会でのインタビュー

昨日、予告した通り、今日はイギリス保険業協会に気候変動に関してのインタビューをした。オックスフォードが洪水で大被害にあっていることを思うと、何ともタイムリーな仕事だ。本来僕の担当の仕事ではなかったが、気候変動とファイナンス・保険業に興味が…

英国オックスフォードの洪水とインフラの見直し

在ロンドン日本国総領事館 2007年7月23日洪水による被害 20日からの豪雨のため、イングランド 西部及び中部を中心に、洪水の被害が多発している旨の報道がされ ています。特にコッツウォルズ地方を含むグロスター、ウースター、ウォーリック及びオックスフォ…

不確実なモデルは「英国の洪水問題」や「原発と地震問題」に役立つか

今日は英国は洪水の話題でもちきり。オックスフォードは最悪の地域のひとつである。実際、うちのオフィスでも三人の家で床上浸水の被害にあいそうである。初めの予報によると、今朝でピークが過ぎるとのこと、それが、ピークの予想が10時になり、昼すぎに…

南アのStokvelに見る金融・保険業の「信頼関係の大切さ」

この夏は、あまり出張がなくてよい。秋から日程が凄いことになっているので、夏は家でのんびり過ごせる事に感謝。そうは言っても、私用で出かけることも多々ある。友人の結婚式にドイツに行ったので、カーボンオフセットの代わりに、Kiva.orgのマイクロ・フ…

中越沖地震・柏崎刈羽原発の問題と経路依存な意志決定

何日も前から、同僚のアナさんから「日本はすごいことになっているね」と、言われている。「確かに、でも地震は日本ではよくある災害だよ」っと、最初は言っていた。でも、それが自然災害だけの問題ではないことにすぐに気づいた。新潟県の中越沖地震と柏崎…

ベースライン・マネージメントは気候変動の適応策つかえるか

今日はADAM(ADaptation And Mitigation Strategies: Supporting European climate policy)プロジェクト会議をオフィス内でした。このプロジェクトは一番お気に入りのプロジェクトになっている。最終的にはEUの気候変動の政策に使われる事を前提としてプロジ…

公的機関は皇帝機関ではない

公的開発機関・銀行が「災害リスクの削減」を通常の開発政策に取り入れているか(メインストリーミングという)のレポート読んでくれといわれた。実名の公的機関が政策レベル、戦略レベル、国レベル、機関レベルで、メインストリーミングをしているかどうか…

戦略的なCSRと、企業の最大の契約

先週、Espresso Diary氏のブログについて書いたら、さっそく自分のブログについて書いていただいて恐縮です。せっかくなので、環境関係の仕事をしている自分から見た、ファイナンスを書いてみようを思う。個人的には、お金儲けの為の投資・ファイナンスには…

「島国根性的」な報道と、グローバリゼーションと、日本の投資銀行

もうすぐ日本は選挙だが、なんと無しに日本の政治というか、日本の未来が心配だ。http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/51627217.html http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_0c71.html今日、木村剛氏のブログ経由でこ…

「コモン・アプローチ」の改定

ファイナンス系のプロジェクトで、環境をきちんと考慮することが求められてきている。そのため色々なフレームワークが今まで試されてきた。国連の主体だったり、ドイツ、日本、アメリカなど国々別々だったり、NGO主体だったりしたのもあったが、これらはあま…

禁煙規制(Smoking ban)が、イギリスで試行されてから一週間

もっともみじかな環境問題の禁煙規制(Smoking ban)が、イギリスで試行されてから一週間ぐらいたつ。田舎に育ったせいか、結構タバコを吸うことが格好いいと思っている人達が回りにはたくさんいた。高校の友人の大半がタバコに手を出していた気がする(卒業…

pragmatic(実利的な、実際的な、実用主義)に生きる

「おまえはpragmatic(実利的な、実際的な、実用主義)だな」と、良くいわれる。自分はそんな風に思っていたり、思っていなかったり、でも、そうだったらいいなと、願っていたりする。今日もオフィスで、そんな事を言われる話が二つほどあった。 強制的な移…

「需要主導の研究」のジレンマ

今日はrefugee study centreと会議があった。僕等は、環境変化における脆弱性(vulnerability)の研究をしている。RSCは強制的な移民や移住の研究をしている。脆弱性が最大になって場合、最終的な選択は今まで住み慣れた場所を捨てて移住することだ。つまり…

英国の環境・食料・農村地域省(DEFRA)のCO2排出量を計測するサイト

金融機関の環境(気候問題)への対策は自分の一番の関心事のひとつなので、こちらのサイトはよく見ている:持続可能な社会と金融CSR特に、今日のカーボン・オフセットの話からは色々と学んだ: http://csrfinance.cocolog-nifty.com/mirai/ ただ、ひとつ…

英国のテロその後

日本領事館のメールで英国のテロ脅威度の引き下げになったのを知る。とりあえずよかった。この事だけ考えても、ロンドンよりオックスフォードが住むにはいいですね。 英国のテロ脅威度の引き下げ(4日午後6時現在)1.7月4日午後、英内務省は、6月30日に最…

EUカーボン・トレーディングは、ただのビジネスか?

今日は修士の時からの友人、グラムが博士課程の口頭試験を受かったので、早めにオフィスを抜け出した。彼は、修士の時から一番成績が良かったが、博士過程にすぐに進まなかったのと、完全主義者だったため、僕より数年遅れで博士になった。とにかくおめでと…

Why,What,When,Who,WhichとHowの違い

今日は電話会議が二件もあった。実際に会うのとはわけが違いが、交通の負担、エネルギーの削減を考えた場合非常に良いことだ。二件中一件は、エイジェント指向と言われるモデルので、エネルギー経済のプロジェクトを立ち上げる計画であった。まだ計画の段階…

ロンドンのテロ騒ぎで会議に遅れる。

落ち着いたので、ロンドンの事を書こうと思う。先週書いたが、金曜日にDFID(英国国際開発省)で会議にあったのでロンドンに行ってきた。テレビは見ないので、ロンドンでテロ騒ぎなどあったことも知らず、朝8時すぎに家をでる。会議は11時から。スムースに…