イギリスの国際開発省での会議

昨日の日記に書いたが、今日はイギリスの国際開発省(DFID)の人と会議があり、ロンドンまで出かけていった。ひさしぶりにロンドンに行ったので、交通渋滞には参ってしまった。混雑賦課金(road user charge)で以前よりはましになったが、それでもあやうく会議におくれるとこだった。混雑賦課金(road user charge)は僕の博士論文で扱ったので、また今度詳しく書こう。

話を戻そう。会議が始まっても、国際開発省の人はどこかで会った気がしてならなかった。そして、20分ぐらい思い出せないまま話がすすんでしまった。四月の世界銀行とのジュネーブでの会議の話になったとき、お互い「あーそいえば」って言って、お互い同席していたことを思い出した。この気候変動の世界はせまい。ヨーロッパ内ならだいたい同じ人の名前を聞くし、別の会議で、以前の会議の人にばったり会うことも珍しくない。運よくこのネットワークの一部にいられるの幸いだ。どれだけインターネットが発達しても、最先端で信用できる情報はまだまだ、このネットワークの口伝えで耳に入ることの方が多い。

もともとも会議の目的は、僕の内モンゴルの気候変動のプロジェクトに何か助言をしてもらおうと思っていた。彼らも内モンゴルのプロジェクトがあるのでいい話が聞けると思ったが、いい意味で期待はずれだった。

結局は内モンゴルのプロジェクトでなく、今後何か仕事が一緒にできないか、議論することになった。彼らのチームが重要問題にあげている事は:

  1. 気候リスクのスクリーニング
  2. 私的資金のプロジェクトへの関わり
  3. 気候変動の経済学

驚いたことに、水が洩れるすき間も無いぐらい、僕の興味と一致していた。話を詳しく聞くと、モデル化の問題点、気候変動への適応問題を量的探れるのかどうかで、少し食い違う部分出てきたが、だからこそ、もっと話がしたくなった。

来月、オックスフォードで開かれるワークショップ招待しておいたが、来てもらって話が出来るとまた僕の世界がひろがると思う。ひさしぶりに100点満点にちかい満足度えられる会議だった。


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