ブループラネット賞のノーマン・マイアーズ氏からの電話

今年のブループラネット賞が、今日発表された*1。日本が環境のノーベル賞を目指して設置した賞であるが、未だにそれぼど知名度はない。しかし、ブループラネット賞をもらった方々の行いは全て素晴らしいものだ。今日偶然、そのブループラネット賞がらみの出来事がひとつあった。

いきなり、2001年にブループラネット賞を受賞したノーマン・マイアーズ氏から、僕等のオフィスに電話があった。彼は僕のボスの友人であり、僕も一度あったことがある。

何か、難しい計算の問題あるとの事で、電話をしたらしい。そして、その電話が僕に回ってきた。


マイアーズ氏:「前にあったことあるよね。」

自分:「はい」(でも覚えてくれていないだろうな。)

マイアーズ氏:「きみは経済の事はわかるかね。」

自分:「はい。学位は経済学でした。」

マイアーズ氏:「それなら質問だ。もし、GDPが年2.5%上昇したら、100年後にどうなる。」

僕の錆びついている経済学の頭も、この程度なら簡単に答えられた。10秒で:

自分:「100年後には、1.25の100乗で、GDPが現在の11.85倍になっています。」

マイアーズ氏:「ありがとう、それじゃ。ガッチャ!」


あっという間の事で何がなんだかわからなかったが、彼の新たな研究の縁の下の力になれたので、よしとしよう。でも、いつか何かの文献で、マイアーズ氏が「GDPが年2.5%上昇したら、100年後には11.85倍になって、この地球は継続できないだろう」とか、いった文を見たら、ニヤニヤしてしまうだろう。

マイアーズ氏がブループラネット賞を貰った理由は、南米の密林がファーストフードのハンバーガの為に、切られていると言って「ハンバーガ・コネクション」を提唱したことにさかのぼる。だから、彼がGDPの上昇と継続可能な発展の話を書いていてもおかしくない。僕もいつか、そんな大きな仕事が出来るだろうか。大志はいだいておこう。


それから、もうひとつ。ノーマン・マイアーズ氏は生物学者とか、色々肩書がつく。しかし、彼は学位でフランス語かスペイン語を専攻にしている。

先日、このBlogを読んでいて、文学を専攻している方から、メールをいただいた。彼は文学を専攻して、環境の仕事に就けるかどうか心配だといっていた。マイアーズ氏がいい例の様に、環境の世界は門が広い。解決しなくてはいけないことが山のように、色々な観点からある。信念さえもっていれば、誰でも、なんらかの角度から、環境問題の解決に取り組むことができるとおもう。時間がかかってよいから、夢をもって環境活動をしてもらいたい。自分にも同じ事を言いたい。「がんばれよ」

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