グローバル・ディミングによる地球の寒冷化作用

今日は、イギリスは日本でいう祭日で休みだ。せっかくの連休も天気が悪いので家出ごろごろしていたら、ブラジル人のアンドレからSkypeあった。彼はニュージーランドにいた頃のサーフィン仲間だ。今は彼もオランダに住んでいて、サーフィンが出来る所に住んでいないので、会ったときはお互い当時の頃をなつがしがる。

とにかく、Skypeをつないだら、アンドレはいきなり「Global dimmingをしっているか」と聞いてきた。日本語では地球暗化、地球薄暮化、とかそのままグローバル・ディミングというらしい。地球温暖化の反対の作用ぐらいの事は知っていたが、正直それほど詳しくは知らなかった。

彼はグローバル・ディミングをテレビで見て興味を持ったので、連絡してきたようだ。アンドレはブラジルにエコ・ホテルなるものを建設しているぐらい、環境保護主義者なので気候変動の事は真剣に心配している。僕にも見ておくように忠告して、昼飯だからといきなりSkypeを切っていってしまった・・・。 彼が見たBBCのテレビ番組はGoogle videoで「Global dimming」を検索すると出てくる。言われたように、僕もつい見入ってしまった。



BBCらしく、番組の内容は素晴らしくグローバル・ディミングを簡単に説明していた。それによると、90年代に、世界各地で日照のレベルが減少していたそうだ。ロシアなどでは、50年代から比べて30%以上も日照のレベルが減っていたらしい。その理由は、目に見える公害物質「黒い煙」である。煙が空に舞い上がり、太陽の光を遮る。さらにその人工的な微粒子によりより多くの雲が出来る。そして、その雲の水滴がまた多くの太陽を跳ね返す。この事により、地球の寒くなるのである。




ちょっと・・・まった!!!現在確認されているのは、地球が暑くなっているのであり、寒くなっている訳ではない。これはどういうことかというと、実は二酸化炭素などの温室ガスによる温暖化の潜在能力は今まで思われていたことより、大きいのである。グローバル・ディミングによる地球の寒冷化がどの程度かにもよるが、温室ガスはいままで考えられてきたレベルの2倍の温暖化作用をもっているかもしれない。

これは、ある意味納得が行く話でもある。なぜなら、排ガス対策が厳しくなった今世紀になり、グローバル・ディミングが抑えられ、温暖化が急速進んでしまったと考えられるからである。ヨーロッパでの猛暑は僕も経験をしている。

「では、排ガス対策をしなくて、グローバル・ディミングで地球温暖化を抑えればいいではないか」いう人がでてくるだろうが、温暖化の根源である温室ガスを削除しなくてこんなことをしてはひどいことになる。


この理由はまた明日書きます。


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