英国オックスフォードの洪水とインフラの見直し

在ロンドン日本国総領事館
2007年7月23日

洪水による被害

20日からの豪雨のため、イングランド 西部及び中部を中心に、洪水の被害が多発している旨の報道がされ
ています。特にコッツウォルズ地方を含むグロスター、ウースター、ウォーリック及びオックスフォード各州で被害が発生しています。加えて、この後も激しい降雨が予想されており、英国政府は厳重な警戒を呼びかけています。

また、上記地域における交通網(道路・鉄道)にも被害が及んでおり、各地で道路の通行規制や列車が不通となる事態が生じております。

上記地域にお住まいの方及び旅行等を予定されている方は、今後の天候等に十分注意され、引き続き警戒してください。また、同地域への旅行を計画されている方は、旅行会社等にお問い合わせされ、今後の予報も含め最新の情報を入手されることをお勧めいたします。

今回の洪水で何らかの被害に遭われた方は、総領事館までご連絡ください。

なお、今後の天候及び洪水警報に関する最新の情報や洪水への対策・対応等は、下記のウェブサイトにて入手できます。

BBC Weather: http://www.bbc.co.uk/weather/ukweather/warnings.shtml
Environment Agency: http://www.environment-agency.gov.uk/
Met Office: http://www.metoffice.gov.uk/weather/uk/uk_forecast_warnings.html


とうとう英国領事館の方から、オックスフォードの洪水に関するメールをいただいてしまった。先日のテロ警戒のメールのすぐ後なので、なんとも複雑な気分です。警戒、警戒、ウーウーウー(サイレン)って事はないが、のどかな英国の田舎町のオックスフォードに住んでいるとは思えません。まだ、ある地域は水かさが凄いので、オックスフォードに来る予定の方は気を付けてください。


日本のニュースでも話題になっているようです。
例えば、「asahi.com 英で60年ぶりの洪水被害 交通網寸断、35万世帯断水*1

このニュースによると、ブラウン首相は:

「1カ月分の雨が1時間で降った。古くなった社会インフラを見直す」と表明。


昨年のロンドンのかんばつは100年で一番最悪と言われて、それによって深刻な水不足が起った。でも、実は問題はかんばつだけでは無い。ビクトリア時代に作られた水道のインフラば老朽化して、毎日数10万リットルの水が腐ったパイプから漏れているらしい。日本人的に考えると、1000万世帯分の風呂の水を無駄にしていることになる。新潟の震災地にその風呂の水を送ってあげたいです。

一方で老朽化した水道のインフラの見直し、他方では洪水の為のインフラの見直さなくていけない。まさしく気候変動の為のインフラ対策が必要。

といっても、古いものが一概に悪いというわけではない。例えば、ビクトリア時代に建てられて、石造りの家は洪水に合ってもカーペットや家具を交換するだけで家の基礎には問題無い。しかし、戦後にスーパーマーケット方式で作られた家は、浸水すると壁のチップボードになどに水が入り、壁まで交換しなくてはいけなくなるかもしれない。古い物を大切にする英国魂も洪水時に役立つことがあります。


話は代わるが、さっきオランダから来ているプロジェクトパートナーと接待込でパブにいってきた。彼は明日偶然にも保険会社に気候変動に対してのインタビューをするそうだ。もちろん、今回の洪水の事を聞くに決まっている。そして、明日僕も飛び入りでインタビューに参加することになった。時間があったら、インタビューの事をここに書きます。乞御期待。To be continued...


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*1:それから、こちらで動画ニュースが見れそうです blog999 http://irisqqqq.jugem.jp/?eid=135