参院選と、「格差是正」と、「合成の誤謬」と、天才君の結婚式

今回の参院選民主党が圧勝。第二の争点だったのが「格差是正」。民主党の圧勝で「格差是正」がどうなるか興味しんしん。

願わくば、「ばら撒き式の公共事業」で、地方の経済を支えるなどと言わないことをねがう。地方の経済を自立に向かわせて、格差是正していただきたい。公共事業での経済の発展は偽物なのでいつまでたっても、「本物の元気」を自分の中に見付けることはない。さらに、この「他人から貰った元気」に頼りすぎているとほんとにやる気を失ってしまう*1

加えて、過去にも書いたが「ばら撒き式の公共事業」は環境に非常に大きな負担になる*2。この環境への負担は、数十年、数百年の単位で影響がでる*3

僕の関わっている。あるプロジェクトでは環境変化が南アフリカ貧困層に与える影響をみている。南アフリカ貧困層では、自分から現状を変えていくのをあきらめてしまっている人が多い。話を聞くと常に「政府はもっとお金を配るべきだ」と、政府批判の話になる。南アフリカの金持層はそのお金を払えるし、それで事が収まるならいいと思っているふしもある。こんな状況が長引きすぎて、貧困そうでは政府から補助金をもらうことにある意味優越感を感じてしまっている。こんな「貧困スパイラル」の末端に行ってしまったら、なかなか抜け出すことは難しい。

日本の「ばら撒き式の公共事業」も似た様なところがある。これの頼りきった社会は、自分達で問題を解決してはいけないだろう。これでは本当の格差是正はむりだ。公共事業中心、補助金ばら撒きでの格差是正政策が出てこないことを願います。





週末はオックスフォードの同級生の結婚式に行ってきた。新郎の彼はソーラーカーでギネスブックに載るぐらい優秀で、いつも「天才◯◯」と読んでいた。結婚した彼女もオックスフォードの動物学で博士号を取得、大手法律事務所に雇われて特許法の弁護士になる勉強をしている。彼女はその法律事務所への就職面接がバーミンハムであり、間違えてロンドンに行ってしまったが、それでも合格したぐらい優秀だ?

いつか僕が、社長さんや、一国の大統領になったら、新郎の彼を絶対雇いたいと常々思っていいたが、考えがかわった。


「彼らの子供」をどうしても雇いたい。スーパ天才の子供が生まれることはまちがいなし。


新郎の彼はカナダ人、新婦の彼女はドイツ人。英国は優秀な外国人を呼び込める環境にある事に強みがある。英国内で天才君から、労働者まで育てなくても、輸入してくればいいだけの話。イギリスの教育制度は特徴があって、全体的に見るとそれほどいいとは思わない。

単純に経済がうまくいっている国の教育政策を真似しても、それがよい国をつくることない。国によって環境が違いすぎていることもある。「合成の誤謬」。一点だけにとらわれず、大きく物事をて政策を決めてください。お願いします。


自分の経験で、政策の事を書いてしまったが、これこそ「合成の誤謬」に繋がる罠。「これは只の日記」×3と呪文を唱え、自分を洗脳。

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*1:サステナ・ラボさんが紹介している川田龍平さんの様に、自分の中から「元気」を見付けてほしい。http://suslab.seesaa.net/article/49786862.html

*2:日本がのテトラポットだらけの海 http://d.hatena.ne.jp/euro-envi/20070517

*3:「専門家の力を借りて自然との折り合いを」、畑正憲氏  http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/541076.html