エチオピアのマイクロインシュランスに見るギャンブル性

Africa Experiments With Climate Insurance -- for $5 a Year - NYTimes.com via kwoutこのニューヨークタイムスの記事はエチオピアのマイクロインシュランス(保険)を扱ったもので、僕も少なからず関わったものだ。この保険は年間約5ドルで来年の種を保障…

住みたいアフリカの国

欧州の後に、今回もアフリカの国をまわった。タンザニア、モザンビーク、南ア。この中でダントツに金持ちなのが南ア。僕が移住して一番裕福に暮らせるのも南ア。だけど、あまり住むのは乗り気ではないな。白人の搾取感がすご過ぎる。南アの中間層は日本の金…

英国民間の気候変動ビジネスの動向

1ヶ月ぐらい続いた欧州とアフリカの出張ももうすぐ終わる。移動しているともうだいぶ昔の事に感じてしまうが、3週間前はロンドンにいて、日本の関係者を連れて、気候変動ビジネスをしている会社を二社訪ねていた。どちらも知り合いがいるので紹介したところ…

南ア北部の村に再来

南ア北部にあるツバチ地区に来ている。ここに来たのは3度目。来るたびに急速に開発が進んでいるのに驚く。ここはレアメタルがたくさん取れる地域の為、鉱業が盛んだ。今現在17の鉱山があり、2012年までにその数は27になるらしい。鉱山のほとんどはプラチナ…

寄付された靴の行方と開発の「押し付け」

確か、日本を離れる数週間前にQちゃんが靴をアフリカの子供達に寄付する内容のTVを見た気がする。そんな事を今朝モザンビークのマプトを歩いていて思った。 世話をしているモザンビークの修士生に連れられて街を歩いていた。 彼が「靴がほしい?」 「ヨー…

途上国で調査をするときの注意点

自分の経験から: アンケートは文字を読める人が少ないので、調査員が個別に聞いてまわる方式がよい。 シンポルや絵に頼るのがよい。 数字は大体みんなに読める。 確率の概念も説明しだいで何とかなる。 調査員のトレーニングは念入りに。 調査員は以外に高…

モザンビーク:マプト

アフリカをいろいろと回ったが、思えば英語があまり通じない国に来たのは初めてだ。モザンビークはポルトガルの植民地であったため、英語はあまり話されない。その為、調査や投機も他の国より進んでいないと現地の人がいっていた。その真偽の程は定かではな…

タンザニア、ダルサラーム

今、タンザニア出て、モザンビークに向かっている。僕の研究所はタンザニアにオフィスがあるので、関わりは強いのだが、今回初めて訪れた。他のアフリカの国と同じように、陽気な国柄のようである。車の渋滞はものすごく、滞在中は一日最低4時間は車の中で過…

ロンドンで気候変動の会議

ロンドンで気候変動の会議(かなり内輪)に出席。離島に住んでいるとこの様な会議に出ることが難しいのが残念。今回もいろいろ学ぶことが多かった。+気候変動と移民の問題+「気候変動への適応策」の定義の問題+技術移転この3つが一番面白かったかな。「気候…

優柔不断なブログBlogger vs hatena

頻繁に更新するつもりは無かったが、結局非常に長い事ブログの更新をしなかった。個人的には、サーフィンの勉強会、LIPのメンバーの合宿、個人的なお祝い事、スウェーデン出張などいろいろあった。しかし、書かなかった。理由はいくつも考えられる: 個人…

実はこっそり別のブログを書いています。

昨年の今頃ここでブログを書いていて、日記とは違うブログに説明不足で書くことの難しさを実感して閉鎖を決めた。あれから、ほぼ一年そろそろほとぼりも冷めたので、ほそぼそを「日記レベル」で新たの書き始めました:http://blog.takeshitakama.com/ はてな…

「不確定性のコミニケーション」の失敗を踏まえて、それからブログの今後

確かに、「はっきりとは分からない」と書いた事による「不確定性のコミニケーション」の失敗があったかもしれません。今後機会がありましたら、気をつけたいとおもいます。「不確定」をどう伝えるかが大事である事を踏まえて、昨日の続きを少し冷静に書きま…

「不機嫌な気候が世界を変える」さんへ -- 確実性と可能性の違い

私のブログの事が書かれていました。 温暖化の真偽 また、あるブログでは温暖化の適応の専門家のくせに真偽不明とか語りだすものもいる。また、それに騙されるものも、またいる。・・・温暖化の適応の専門家のくせをして、科学的には分からないとか言い出すb…

ソローの『経済の本質』の批判 -- 経済学の勘違い

何だか下らなそうな環境の本を、経済学の大御所ソローが厳しく批評しているの見つけた。 これを述べるのは一度だけにしようと思うけれど、ジェイコブスやその登場人物たちは、「経済学者」たちが何を考えて何をするのかについて、ものすごく無知をさらけだし…

赤道原則の説明

前回、赤道原則の事を書きました。せっかくですから赤道原則の要約を簡単に書いておきます。いつものブログは思いつきで書いていますが、今回は少し計画を立てて書きましたので、多少読みやすいと思います。 投資プロジェクトと環境問題 投資プロジェクトと…

格差問題ではなく絶対的貧困 -- 「セカンド・チャンス」が必要です!

環境の仕事をしていると無条件に共産的な考えを持っていると思われることがある。しかし、実際はかなり市場経済学的な考えを持っているので、完全自由主義的考えを持っていると思われることもある。本当は、中庸で真ん中です。僕のしていることは、ピュアな…

赤道原則によるマイクロ・ファイナンスの貸付規則の奨励

すこし、マイクロ・ファイナンスの動きが面白くなってきました。前にも、マイクロ・ファイナンスは金利が高すぎて自殺者が出るぐらいだと書きました。これらの問題が投資銀行が作った赤道原則に従うことで、改善されるかもしれません。改善が要求されている…

地球温暖化か寒冷化か?-- 予測の限界

mikeexpo 2008/06/14 04:51 先日は当方ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/mikeexpo2000にコメントいただきありがとうございました。 時に、教えていただけるとうれしいのですが、池田信夫氏がしきりと地球寒冷化を叫んでおりますが、事実はどうなのでしょうか…

温室効果ガスの排出権取引の将来と余剰投機資金:「1,000兆円はどこへ行く」

温室効果ガスの排出権取引の議論が活発になっていますね。以前、日本のセクター・アプローチにこだわりすぎることの批判を少し書きましたが、海外でもこのアプローチを受け入れてくる方々が多くなってきて、うれしい誤算になりそうです。 このEUと日本の制度…

Open発展モデル

友人というにはおこがましいほど憧れている、モハメッドという発展と災害のスペシャリストの知り合いがいる。彼は国連や世界銀行の仕事で発展途上国を飛んで回っている。彼は何年もアフガンの発展策にも関わっているが、最後にアフガンから帰ってきたとき: …

バイオ燃料は食糧危機の犯人か

バイオ燃料が食糧危機の発端の様な事がよく言われますがどうでしょう。結論から先にいうと、「今がチャンス」とお金が余っていた投資家が、食糧危機に絡んで投機的資金が穀物市場に流したのと、マスコミに躍らせれているだけでしょう。バイオ燃料のニュース…

ドン・ファデム 卒業

博士過程は実質3年前に終わっていたが、色々とセンチメンタルな理由で卒業式に出ないことにしていた。オックスフォード大学では、入学式のマティキュレーションは合同で一斉に行うが、卒業式はすごく個人的で、毎月行われており、いつでも出てもよい。実際、…

慌しい一週間

私のブログを楽しみに待っている人がいるとは思っていませんが、もしそんな方がいましたら、更新していなくて申し訳ありません。スウェーデンに出張から帰ってきてからの方が忙しかったです。今週しなくてはいけなかった事が: オックスフォード大学の二人の…

無駄な公共事業の先に「国破れて山河在るのか?」

スウェーデンで何人かの日本人のエネルギー研究者の方と話をさせていただいた。日本の官指導のエネルギー政策に疑問視をされておられる方も何人かいた。その中で、元民主党議員で、2002年に殺害された石井紘基氏の話を聞いた。恥ずかしながら、海外で博士課…

ゴキブリ式な開発計画と意思決定

池田氏のこの発言はファイナンスの世界だけでなく、「適応プランニング」として、発展問題でも言われている。 本書の提案するリスク管理は、ゴキブリ式である。ゴキブリのセンサーは空気のわずかなゆらぎを検知する機能しかなく、それに反応して瞬時に逃げる…

森林資源によるバイオ燃料の可能性

マスコミの加熱した報道もあり、最近はバイオ燃料と聞くと「食料危機」を思い浮かべる人が多いだろうが、食料と原材料が競合しないバイオ燃料も多いっていうか、今までビジネスとして成り立っているバイオ燃料は、ほとんど「ゴミ」から作られてきた物だろう…

南ア通貨のランドの下落

数ヶ月前に書きましたが、南アフリカは日本の政府がすすめる5つ国の投資先のひとつです。しかし、南アの友人はその時、海外の人には分からない悪い流れかあると言っていました。 南アフリカではグラミン銀行の様な、近代的なマイクロ・ファイナンスがあまり…

明日から一週間スットクホルムに行って来ます。

自分の職場の本部に来週一週間乗り込みます。ブログ書く時間ないかもしれません。

「XO」ノートPC次期モデルは「発展と教育」に役に立つのだろうか。

フォトレポート:絵で見る「XO」ノートPC次期モデル:ニュース - CNET Japan via kwout「一人の子供に一つのラップトップ」プログラムをご存知でしょうか。数年前からMITのメディア・ラボが設計した「$100ラップトップ」を途上国に配るプログラムとして計…

日本の温暖化「緩和策」は「後だしジャンケン」でわざと負けるようなものか?

木村先生のブログをよく読んでいるが、この意見には同意するところが多い。 私は、地球温暖化が陰謀なのか否かについては熟知していませんし、正直申し上げて、規制の流れが既往路線として定まってしまっている今、その真偽を究めることが最優先課題であると…