赤道原則によるマイクロ・ファイナンスの貸付規則の奨励


すこし、マイクロ・ファイナンスの動きが面白くなってきました。前にも、マイクロ・ファイナンス金利が高すぎて自殺者が出るぐらいだと書きました。これらの問題が投資銀行が作った赤道原則に従うことで、改善されるかもしれません。改善が要求されている箇所は、金利だけにどどまらず、利用者の教育や透明性も含んでいます。これらは投資銀行も赤道原則内で批判されていることなので、赤道原則自身の改善につながるかもしれません。

以前、赤道原則のことで大手の投資銀行やIFCをインタビューしたことがあります。その時、赤道原則を投資銀行以外の部門でも広げたいといっていました。大きくファイナンスに関わる人も、複数の基準より一つの基準のほうが、分かりやすくて良いかもしれません。

しかし、マイクロ・ファイナンスにまず飛んでくるとは思いませんでした。

元ねたの記事

Lenders making small loans to poor people in developing countries should be subject to regulation to prevent abusive practices, according to the World Bank.

The International Finance Corporation, the private sector lending arm of the World Bank, said lenders should sign up to a list of micro-finance principles, including a ban on use of force to re-cover loans, as well as a commitment to consumer education, transparency and disclosure of interest rates.

過去の「赤道原則」と「マイクロ・ファイナンス」の日記

この「投資」はすごく割がいいですよ。「満足度」、「ハッピー度」、「世界変えるぞ度」、「みんな頑張ってくれ度」、すべて200%増です。

もう少し細かく書くと、現在マイクロファイナンスを必要としている人(最貧困層)にマイクロファイナンスが行き届いていない。しかし、これはこれでいいことなのかもしれない。マイクロファイナンスからお金を借りている人々の多くは借金で苦しんでおり、インドではそのため自殺する人が後を断たない。ある意味、日本のサラ金事情と似ている。

この様な事が環境問題でもある。例えば、昨日書いた民間銀行による環境問題に対する取り決めで、日本の「島国根性的」は対応が見られる。この分野で、今一番進んでいるのは赤道原則(Equator Principles)である。世界のトップ40ぐらいの投資銀行がこの取組を採択している。日本の銀行で採択しているのは、みずほ銀行だけである。そのみずほ銀行も採択したのはかなり後になってからである。

これはこれで良い取り組みであるが、環境問題を管理がどのようになされているのか不透明である。個人的には色々な事を規制でがんじがらめにするのは好きではないが、最低限政府が介入するべきところはある。

標準化された環境問題の管理は透明性があり、「環境問題の管理」が本当に環境の為になる。さもなければ、「環境問題の管理」はただの企業の宣伝文句になってしまう。