格差問題ではなく絶対的貧困 -- 「セカンド・チャンス」が必要です!

環境の仕事をしていると無条件に共産的な考えを持っていると思われることがある。しかし、実際はかなり市場経済学的な考えを持っているので、完全自由主義的考えを持っていると思われることもある。本当は、中庸で真ん中です。

僕のしていることは、ピュアな環境の仕事というよりは、環境の関わる持続可能の発展です。貧困問題は重要な問題の一つ。それで、なんで「格差問題」に反抗するような事をブログに書くかというと、直すべきところは、「絶対的貧困」であって「格差問題」ではないからだって、いうか「格差問題」はがなくなることはない。


今原文を暇時間に読んでいる、完全自由主義的の巨匠のミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」でさえ、基本収入の保証の話をしている。


何度も書いているが、絶対的貧困で何が一番問題かというと、失敗したら「セカンド・チャンス」が無いことだと思う。基本収入や基本貯金があれば、今年収入が得られなくても、来年「新たに種を買うことができる」。この自分の力で「絶対的貧困」から抜け出すチャンスを与えることが、一番大事だと思う。

日本は「格差問題」が言われなかった昔から、大学の入学や有名企業への就職や官僚のキャリアなど、一回失敗したら「セカンド・チャンス」を与えてもらえなかった。そんな上の話でなくても、ニートの支援や、スキルアップの為の退職、休職、再就職などなど、「セカンド・チャンス」の改善点は多い。これらの話は本来、途上国での能力開発(Capacity building)と言われる分野です。日本もこの話をしなくてはいけないのは悲しいですが・・・・・ここを直しましょうよ。

参考ブログ

この木村氏の意見の100%賛同します。

ここしばらくの期間、日本は「格差問題」を指摘し論評するだけで、時間を浪費してきました。それは、格差という嫉妬心の問題を経済的に解決すべきだという荒唐無稽な発想がベースにあったからです。「格差」を問題の中心に据えれば、「格差をなくすべきだ」という共産主義的なナンセンスな主張になるか、「格差など問題ではない」という完全自由主義的な思想になってしまいます。
 そうではなく、経済政策として議論すべきは、「絶対的貧困を撲滅する」ということに焦点を絞るべきです。「絶対的貧困を撲滅する」という命題自身に対して、反対する人は少数派でしょう。その上で、「絶対的貧困」を収入や生活水準などで定義づけし、徹底的に実態調査をし、それらの人々を本当の意味で救済するための政策の詳細を検討し実施すべきなのです。
 格差問題で時間を浪費する愚を避け、絶対的貧困を撲滅するための政策を打たなければ、今後物価が上昇していく中で、絶対的貧困層は増大していくことが懸念されます。その結果として、「社会が悪い」「企業が悪い」「金持ちが悪い」などという非生産的な論調が大勢を占めていくことが心配されます。
 そうならない前に、建設的に「絶対的貧困」を政策課題として捉え、対策を矢継ぎ早に打っていくべきなのです。