温暖化のシナリオ

欧州連合のADAMプロジェクト2日目。

今日の会議の議題一つで温暖化のシナリオがあった。そのちょっとしたメモ。

  • Fat-tailと言われる100年200年に一度の大災害は、確率の計算ができない。その状況でもcost-benefit analysisの様な確率に頼った分析が役にたつのだろうか。
  • EUとフランスの気候変動対策は「温暖化を産業革命から二度以上上昇させない」としているが、2006年までに出版された学術誌は全て温暖化は2度から4度ほど上昇するとしている。すなわち、二度以下に抑えるシナリオはない。
  • 二酸化炭素レベルと450ppmレベルに抑えるためには、OECD以外の国の強力が欠かせない。例えば、OECD以外の国が30%ほど二酸化炭素を削減するなら、OECDも同じぐらいの削減で間に合う。しかし、OUCE以外の国が20%ほどしか二酸化炭素を削減しないのなら、OECDは50%ほどの削減が必要である。


ここでのべたシナリオでさえ解釈が難しい。例えば、バイオ燃料は、思ったほどカーボンニュートラルではない。N2Oの影響をどう解釈するか、森林化の計画に無理がないか。

さて、簡単には答えが出ない話だ。