「化石賞」とガソリン税と「パラダイムシフト」

年末にバリのCOP13で一つの感心ごとは「化石賞」。

くわしい説明は省くが、この賞は気候変動に「貢献」(悪い意味で)した国に与えられる。ここで日本は最終的にカナダと米国と並んで最悪といわれて、めでたく「化石賞」をいただいた。


そして今、日本はガソリン税を下げる下げないの議論の最中である。日本の研究者の話を聞くと(聞かなくてもだが)、今日本が京都議定書の目標を達成するために残されている選択は、需要サイドでのコントロールである。ここでガソリン税が下がると、ガソリンの使用量が増えて、ますますCO2削減に反することになる。

民主党が言っている「経済を押し上げる」的な考えも分かるが、そのガソリンに頼りきっている経済をどうにかしなくてはという考えは無いのだろうか。僕は車は持っていないが、たまにレンタカーに乗るとガソリンが1リットル250円ぐらいしていて驚く。しかし、そのせいもあってステータスの為に大きな車に乗ったりする人も少ないし、風力発電やカーボンコンサルタントのようなビジネスにも活気がある。

「経済を押し上げる」のも線上の押し上げ方だけでなく、新しいビジネスを生み出す「パラダイムシフト」もありだとおもう。


とにかく、またガソリン税のごたごたで、今年のポーランドのCOP14でまた「化石賞」をもらわないことを願います。