人が「感じない情報」を知ることができるか

週間!木村剛さんの所にポーランド南アフリカが今後投資するにはよいと出ていた。
二国とも仕事で行ったことがあり、同国の同僚もいる。自分が持っていた感覚と違うことが書いてあった。

2005年にポーランドEUに加盟したが、多くの国はポーランドからの大量移民のおそれ彼らに門を開けなかった。ビザ無しでポーランド人に労働する権利をあたえたある程度の労働市場がある国は英国だけ。結果的に、英国には政府が予想するより3倍のポーランド人が押し寄せた。今年行われた調査によると、英国で働いているポーランド人のほとんどが国に帰るつもりはないそうだ。結果的に、ポーランドでは多くの技術者を失うことになった。

昨年ポーランドに行ったとき、都市部は美しく整備されていたが、地方のくちはてた工場も多く見た。農地にもならない空き地に、失業率75%をこえる地方。経済がうまくいっていないなと思ったが、スナップショットとしかみていないので実は昨年見たポーランドは発展した状況なのかもしれない。同じ位の年ポーランド人の友人に、昔バナナの配給があった話を聞いたので、昔はもっとひどかったのかもしれない。

しかし、実際ヨーロッパに住んでいて、日本ですぱらしいと言われることが、実はそうでなかったりすることが多々ある。例えば、民営化が進んだ英国で残った公的郵政を日本で、郵政民営化反対の例に使われること見ることがあるが、英国の郵便サービスはうまくいっているとは思えない。教育に付いても一言二言ある。だから、今ポーランドの将来が明るくないかもしれない。

似たようなことは、南アフリカの同僚に言われたことがある。南アフリカBRICsに取り入れられるなど、注目を集めていて僕も将来が明るいのでは思う。ネルソン・マンダラ氏が大統領になってから、多くの開発機関のサポートも受け地方の水道設備も驚ほど行き届いている。僕等も水道施設がまったくない村を探さ無くてはいけないぐらいだった。

しかし、ある南アフリカの同僚の聞くと、外国人には見えない悪い動きは出ているといっていた。彼曰く、ケープタウンの経済はそのうち一度クラッシュするだろうといっていた。僕も南アフリカは色々潜在的な問題を抱えていると行くと見て取れる。教育資金の均等化、先進国のような生活をする白人社会、黒人社会に根ずく白人に対する複雑な思いや貧困スパイラル指向、などなど。


仮りに「見えない悪い動き」といった事が本当だとしたら、投資もこのように人が「感じない情報」知ることができる人が一儲けできるのだろう。開発問題でも同じ。潜在的な問題をかいけつできる人達が国を引っ張っていけたらって、書いていたら、これこそ話が複雑系ですね。日本のリーダはどうなんでしょう。