今週末キャンプを楽しんだ人々

今年も夏休みといった長い休みを取らないままこの夏が終わりそうだったが、急に休みをとってひさしぶりにキャンプに出かけた。朝のすがすがしいお陽さまを浴びて、心もリフレッシュした気分だった。サーフィンもするつもりだったが、波は完全になくなっていたので今回はおあずけ。

今週末キャンプを楽しんだのは僕だけではなかったようです。

CNN 「英ヒースロー空港の拡張に抗議、大規模なデモ実施へ」

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200708130028.html

空港責任者のマーク・ブロック氏は、「夏休みの家族連れなど、罪のない人々が影響を受けることになる。抗議行動の権利は認めるが、空港利用者にも権利があるはずだ」と、計画を批判する。これに対し、主催者側の報道担当者は「相手はBAA。乗客に迷惑をかけるのが目的ではない」と強調している。

「アクティビス」の定義は色々あるだろうが、僕の中では「アクティビス」とは「権利の主張する人達」である。上のニュースでも取り上げられているが、権利の衝突が問題。

この場合、アクティビスの彼らが世間を見方に付けられるかどうかは:

1) 彼らの主張する権利が自分の権利を犠牲にしてまでサポートするべき事なのかどうかといったこと。

2)彼らの主張する権利(Right)と見合うだけの責任(Responsibility)ある行動を取っているかといったこと。


1)の場合、気候変動と二酸化炭素の排出の関連性は英国ではかなり認識されているが、自分の夏休みを犠牲にしてまで彼らの活動をサポートしようと思う人はいないだろう。

2)の場合、普段から彼らが二酸化炭素の排出を抑制しているかどうか、普通の人はわかりっこないので、この点に置いても、あまりサポートがえられないだろう。

アクティビスの活動は世間に問題提起をしたり、開かれた政策の為の「窓開け人」的な要素があるので、全てを否定するわけではない。しかし、世間を見方に付けられないアクティビスな活動は成功しないだろう。

これらの事柄に加えて、現在飛行機の代わりになる交通手段がないので、このアクティビスの活動に対してのしわ寄せは彼らが「迷惑をかけるつもりのない乗客」に最終的にふりかかる。「乗客」とは、「世間」である。BAAを攻撃するより、もっと「世間」に訴える行動を取るべきではないだろうか。「カーボン・オフセット」、「多少高くても、経由でなく直行便を選ぶ」、「会議の場所を再考する」などなど、簡単な部分から始める。これが普段の生活にも環境を考えるいいきっかけになる。

こうかいておきながら、来月から山の様に出張がある。罪悪感をもちながら飛行機に乗る。