内モンゴルの調査について

昨日、内モンゴルの調査に行くことは止めにしたと書いたが、調査に関わっているので、その事についてまとめてみよう。

調査の対象地域は内モンゴルアラグシャー盟です。砂漠化が深刻で、湖が干からびたり、オアシスが小さくなっています。有名なゴビ砂漠もふくまっています。3分の1の土地がもう砂漠化しており、その砂漠が土地に90%のインパクトを与えているようです。

その結果、アラグシャー盟は国の生態系と環境の保護エリアになっています。すなわち、気候変動に一番被害を受けやすい土地ということになります。

この環境では、水資源と植物資源はとぼしく、変わりに日光と風力の資源が豊富にあります。

気候変動と温暖化でどんどん、砂漠化は進んでいきます。その状況で地元のの人達はどうしたらよいでしょう?

ふたつの対策が考えられます。砂漠化を防ぐ対策を練って植物資源を回復させる。もうひとつは、今までの生活様式を変えて、豊富にある日光と風力の資源に頼る生活様式にする。

このふたつの対策はどちらかを選ぶというよりは、お互いにバランスをとっておこなうべきでしょう。砂漠化した場所では住めないであろうし、気候変動下の発展を考えた場合、新しい適応作が必要になってくるでしょう。

そして、砂漠化が止められるのか?生活様式が変えられるのか?その為の予算はどうするか?といった質問がでてきます。

人々の本当に欲している物、人口のレベル、適応能力、実際の環境変化予測、予算などを考えて適応対策を考える事のなるのか。

内モンゴルのプロジェクトに関わるのは初めなので、「間違っているよ」とか、「こうしたことを考えた方が良い」と言った意見があったら聞きたいです。

このプロジェクトに関しては、かなりマネージメント的な役割が強いので、実際現地に行かなくても関われると思う。

しかし、いろいろ考えて、想像していても、現地に行ったらまったく状況が違ったって事はある。百聞一見にしかずというか、トヨタの現地現物主義というかやはり行って「見たく」なる。


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