温暖化に対抗した投資家になった。

昨年、世界銀行投資銀行のエキスパートに温暖化にどの様な対策を考えているか、インタビューをした。その時、いちばん最初に温暖化を真剣に考える業種は南国の観光業であろうと、保険業のエキスパートが言っていた。もちろん農業なども大きな影響を受けるのであろうが、近年のハリケーンの注目度合も影響しているのだろう。今年の初めにはOECDが温暖化により、ヨーロッパのスキーリゾートがかなりの影響を受けるだろうとリポート出した。もちろん、温暖化が和らげばこれらの影響はそれほどないのかもしれない。しかし、現在の研究から地球の温暖化は避けて通れないだろうといわれている。それならどうするか。それは、その新しい環境に適応するしかない。この適応の分野で今、マイクロファイナンスが注目を集めている。南国の小規模な観光業者などに、小規模の融資をすることにより、ハリケーンに対応する設備を手に入れるといった具合である。

そんなことを日々研究のいっかんで考えていたら、友人であり、同僚でもあるジーナさんから以下のようなメールを受け取った。

Hi!


You can now make a loan to someone in the developing world using a revolutionary new website called Kiva. The loan is interest free, but paid back in full in 6-18 months.


You can go to Kiva's website and lend to someone in the developing world who needs a loan for their business - like raising goats, selling vegetables at market or making bricks. Kiva's loans are managed by microfinance institutions on the ground who have a lot of experience doing this, so you can trust that your money is being handled responsibly.


http://www.kiva.org/


It's finally easy to actually do something about poverty - using Kiva you know exactly who your money is loaned to and what they're using it for. And most of all, you know that you're helping them build a sustainable business that will provide income to feed, clothe, house and educate a family long after your loan is paid back.


Its a great way to change the world - one loan at a time.


インターネットによるマイクロファイナンスである。自分のクレジットカードやPayPalで簡単に貧困地域に融資ができるようである。調べてみると、今のところKiva.orgの融資したお金は出資者に100%帰ってきているそうである。うまくいっているマイクロファイナンスは大手の投資銀行より返還率が高いので別に驚くべき事でもない。

自分でもやってみようと思い、ちゃっちゃと気になる業種や地域を検索して、融資先を決める。自分の口座をつくり、融資完了。ここまで10分ぐらいだった。なんと簡単なのであろう。自分はサモアの観光業を選んで投資した。
http://www.kiva.org/app.php?page=businesses&action=about&id=8770

選んだ決め手は、写真に写っていたボロいサーフボードである。オックスフォードにくる前は一日中波の事を考えて生活していたぐらいサーフィンが好きだったので、写真を見たらクリックしてしまいました。誰が写真を取ったのか知らないが、おばさんのマーケット戦略にやられてしまったかもしれません。とにかく、今日から投資家の仲間いりである。