国連と世界銀行のワークショップでプレゼンをする

数週間前に一緒に博士課程をしたマリーから連絡があって、「気候変動・温暖化対応策と発展途上国」のタイトルでプレゼンをしてくれと僕に頼んだ。忙しく棚上げにしていたら、その数週間がタイムマシーンに乗ってあっという間にやってきた。

プレゼンをするワークショップとはどんなものだろうと、南アのロイボス茶で一服してから、もう一度真剣にメールを読むと・・・

うっ!

げっ!

マジかよ!


主催は世界銀行と国連の色々な機関。参加者は、色々な国の政府関係者。


世界銀行と国連主催にワークショップがオックスフォードで開かれても当然だし、政府関係者が興味を持つのも分かるし、「気候変動・温暖化対応策」はホットトピックだし、驚く必要も無いっていいたいけど、けど、けど・・・・

僕が「気候変動・温暖化対応策と発展途上国」で一時間も話すのかよ。大いに驚いてもよいって、僕が一番驚いている。


とりあえず、今までの手持ちのパワーポイントでプレゼンの資料を作ったけど、納得がいかず、完全に作り直した。相手は研究者でなく、政府関係者。分かりやすく、楽しく、「気候変動・温暖化対応策と発展途上国」を1時間で学べる機会にしたかった。


結果、内容は結果的にはこんな感じだったと思う:

  1. 昨日ブログに書いた南アでのリサーチを写真のスライドショーと共にする。(10分)
  2. 「気候変動の対応策のコンセプト」を語る。(5分)
  3. 「気候変動の対応策と発展のリンク」を語る。(5分)
  4. 「気候変動の対応策は社会プロセス」を語る。(5分)
  5. 「家に持ち帰る4つのメッセージ」を語る。(5分)
  6. 「対応策へのモチベーションと障害」で参加者とワークショップとする。(30分)


「プレゼンはよかったよ」とみなさんにいってもらえ、一緒にプロジェクトをしそうなポテンシャル・パートナーも何人か見つけた。プレゼンをすると、さすがに自分から話に行かなくても相手が寄ってくるのでネットワーキングは楽ですね。


しかし、すごいのは同期のマリー。こんなワークショップと企画・運営して、このワークショップと関連した分厚いブックレットも4ヶ月で作ってしまっている。彼は博士をする前にオーストラリアで成功していた旅行会社と持っていた。そして、それを売り払ってオックスフォードで博士をした。さすが、人を率いていた人はすごいなと思った。

僕も、グレーター・名古屋のフェローで今秋日本に行ったら、何か「気候変動・温暖化」でシンポジュームを開きたいな。



最後に、他の人のセッションで驚いて学んだこと:

  1. ホテルの30%のエネルギーは何も投資をしなくても節約できる。
  2. 2020年から作られるドイツの新しく家は化石燃料を使用できない。
  3. ほとんどのカーボン・オフセットは、京都メカニズムには貢献していない。
  4. JPモルガンが大手のカーボン・オフセット会社ClimateCareを買収した。


JPモルガンはいったい何をするつもりだろう。