「新疆ウイグル自治区各地でデモ相次ぐ」で思い出したこと。

昨年、ブログを諸事情で更新していないときに、内モンゴル自治区で環境の意識調査を行った事を思い出したニュース。



新疆ウイグル自治区各地でデモ相次ぐ」

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/135461/

中国のウイグル族居住地域である新疆ウイグル自治区各地でデモが相次ぎ起きたもようだ。中国の華僑向け通信社、中国新聞社は4日、3月下旬にデモが発生、当局者は、イスラム原理主義組織が組織した「統一行動」との認識を示したという。分離独立運動が盛んな新疆で、ラサなどチベット族居住地域で起きたのと同様の大規模騒乱が各地で発生すれば、北京五輪の開催にとって大きな障害となることから、中国当局は最大限の警戒態勢で臨む構えだ。(北京 野口東秀)

 中国新聞社によると、新疆ウイグル自治区ウルムチ、ホータン、カシュガルなど各地で3月22日から23日にかけ、デモが相次ぎ、「イスラム解放党」(ヒズブアッタハリル)が「反動ビラやスローガンを散布、民衆のデモを扇動」したという。
 同31日付の香港紙、東方日報などは、ホータンで23日と24日、約1000人が参加したデモがあり、計500人以上が当局に拘束されたと報じていた。

 同月初旬には、ウルムチから北京に向かう中国南方航空機で「テロ未遂事件」が発生、当局は「組織的、計画的」とする捜査結果を明らかにし、警戒感をあらわにしていた。

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内モンゴルでは年20%GDPが伸びているそうです。内モンゴルでも、ニュースでも少し触れているウイグルのように、漢民族が多くの富を握っているそうです。年20%のGDPの伸びとは3-4年でGDPが倍になる計算です。これはとても持続可能な成長では無いと思います。

モンゴル人は放牧などがもともとの生活スタイルで、もっと環境と調和した生活していたので、何か近代化(実は漢化)による文化的問題があるのかもしれない。内モンゴルに行った時、この事を自治政府の方に聞いた。その直後、漢民族の研究者の方に「何でそんなことを聞くのか。政府は漢族とモンゴル族の共存をきちんと教育している。」と、タクシーの中で文句をいわれた。

しかし、翌日、ある内モンゴルの大学でモンゴル人の研究者に同じ話を聞くと「よく文化的問題に気づいてくれた」と、うなずいていただいた。

経済だけうまく言っていれば、みんながハッピーというわけではない。いつか噴出しそうな問題が、チベット新疆ウイグル自治区だけにくすぶっているわけではないだろう。今後、オリンピックに向けて、この一連の問題はどうなっていくのだろう。いろんな人の命が心配です。